これは、観たかった「DOWNTOWN81」を逃し、しかも近所で
レンタルをやってなかったので。
’80年前後にグラフィティ画家としてニューヨークで
活躍したジャン=ミシェル=バスキアというアフリカ系黒人の半生を
描いたドキュメント。
しかし私は、そのような人を知らない。どういう絵なのかももちろん
知らない。
それなのにこの映画の中で彼の描いた絵が出てくるワケでもなかった。
ただ当時のアーティスト(アンディ・ウォーホールなど)と親交があって、
「あぁ、そういう人がいた」と懐かしんで周辺の人が作ったように感じた。
特にリスペクトして作った感じでもない。(もっとも過剰評価で塗られた
物よりはいいけれど)
天才的画家がいましたがドラッグで惜しくもその才能が潰れて
しまいましたよ、という聞いたようなハナシで終わってしまったというか。
知る人ぞ知る者のみが楽しむフィルムにしては、豪華メンツ。
キャスティングだけ豪華にして、訴えかけてるのに本筋が
どこかへ行ってしまったという印象。
これでは、バスキアも浮かばれないなぁ。

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