実は小坂忠に関して言えば「ほうろう」をちょっと聴いた程度で
そんなによく知らない。去年、TinPanのチケが取れなかったので
ほとんど「フレンズ」の演奏を聴きたいという思いが強かった。

まず第一部。
これはお部屋のようなセット。「徹子の部屋」みたく小坂がソファに
座っていて「ヒックスヴィルの皆さんです」とメンバーが対面で座っている。
和やかなアコースティック系の曲目中心。
最後は「ありがとう」を演奏。
そして第二部。
セットを変えて今度はレコーディングメンバーと。鈴木茂、林立夫、
細野晴臣、浜口茂外矢ナドナド。
「ほうろう」からの曲や、新アルバムからの曲。
そして黒人コーラス隊などを迎えて。もっとゴスペルっぽくなるのか
と思ったら、結構、ユルイ感じ。暖炉のある外国のクリスマスのイメージ。
他にスヌーズとかいう若い口ベースなどをやるコーラス隊などもいた。

50代くらいのリアルタイムで聴いていた人が多く、
再評価で私達のような若い世代にも聴かれていた割にそういう客層は少なかった。
皆、当時の青春の想い出を回想していただろう。
中にはこの為に久々の友人と再会をした人もいるだろう。
(東京公演のみなので)
小坂がステージでTinPanの時には「きっと僕のことなど覚えてる、知ってる
人なんていないんだろう」と思っていたという。
それがファンの方の「25年、待っていたよ」という声援に励まされ、
もう一度細野らとやってみようということで新アルバムが出たらしい。
そういうハナシをききながら、想像を巡らせて聴いていた。
「コンサート」って雰囲気のステージには、ほとんど縁の無い私だけど
今回のコンサートは本当にほのぼのしてウォーミーだった。
今度は、是非当時のレコーディングメンバーの人たちともやってほしい。

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