Kの葬列/楠本まき

2001年11月8日
楠本まきという漫画家は全然、知らなかった。
たまたま雑誌で坂本美雨が推薦に挙げていて
ミウちゃんにも興味はないのだけどただそこに書いてることが気になったから。
そこでネットで調べていると「Kの葬列」という本がひっかかった。
タイトルがGーschmittの曲名だったから。
すごく好きだった曲で今だと絶対、聴けない曲調。
暗黒ニューウェイブというか。
ただ当時はボーカルの雰囲気とかが好きだったし。
懐かしさも伴って本屋で手にとってみると
うーん。絵が好みじゃないなぁって。
やっぱりカラスや人形みたいな雰囲気なのだけど。
で、また忘れられていたんだけど割引セールが始まったので購入。
やっぱり絵が苦手。
空白が多く2トーンで(当たり前だけど)ベタと白の境目が物差しでピシっと線引きされていて。
シャープな印象。セリフ以外の言葉の断片がベタの中に散りばめられていて。
昔からスカっとした絵と唇のブ厚い女の子の絵は苦手。(例えて言うなら中尊寺ゆつことか今だと安野モヨコかな?)
内容はジャンキーの妄想みたいなハナシ。
あと憑かれて離れない共依存っぽいテーマ。
絵にはやはり美意識が主張されているけど
ハナシにはそう何か主張は感じ取れなかった。
テーマは暗くても後味はスッキリタイプ。
余り感想もない。

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